こんにちは。春日啓花です。
私は大学で非常勤講師としてTOEICを教えているのですが、パート7の長文読解の対策の授業をしている時に思う事、それをお話したいと思います。
それは、『英語の文章の構成を知らずに読むとパート7は非常に攻略しにくい』と言う事です。
文章を理解できるだけの単語の知識はあるのに、英文の構成を知らないので混乱し、間違える。そういう生徒さんたちが多くいます。それって、とても・・・とてももったいないです。その構成を知ることで、同じ単語力でも文章はぐっと読みやすくなります。なので、本日は英語と日本語の文の構成について具体的な例を挙げてご説明します。
英語の文章の『型』のようなもの、まずそちらをご紹介すると、
ごくごく一般的な英語のエッセイでは
結論(意見・メイントピック)
掘り下げ
まとめ
のように結論から書かれます。
それに対し、日本語の文章では、皆様も昔よく小学校などで書いたであろう読書感想文、夏休みの感想文の構成はどうだったでしょうか、少し思い出してみていただきたいです。
○○という本を読みました。
▲▲というお話で、
□□という○▲な出来事があり、
僕はこう思いました。
のように『起承転結』で書くように教えてもらったと思います。
その日本語の感覚で英文を読むと、無意識のうちに『結論は最後にある』と思ってしまい、文頭に答えが書いてあるのに、意味もわかっているはずなのに正解の解答を選べずにいる。謎の負のスパイラルに陥るわけです。
そして、この構成の違いを知っても、その意味を自分で落とし込めてないとやっぱり間違えてしまいます。英語の文章において大切なことははじめに書かれている・・この事を、どうやったら、わかりやすく伝えることができるかなと思っていた時・・・ネイティブ講師と会話していて、これだ!!と思ったエピソードがあります。
自転車通勤のネイティヴの同僚が『自転車のタイヤがパンクした』っていう話をしてくれたのですが・・
その話始めが・・
『Guess what? keika!
My bike had a bad luck!
In this morning……..
以下省略』
でした!
もし私なら・・・
『ねえ聞いてよ!
今朝さ、自転車で来ようとして、
こうして、ああして、
で、それで、あれで、
見たら、自転車パンクしてるの!!
もう、ついてないよね!!!』
となります。
・・・どうですか?
私たちが幼い頃習った文章の書き方が話し方にも影響しているのです。
このような日常的な例を例に挙げてイメージをつかみやすくすれば、話し方も文章の読み方も、英語と日本語では違いがあると言うことがすっと理解できるのではないでしょうか。
少しでもみなさまの英語学習の参考になればとても嬉しいです。
ライタープロフィール

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大学・オンラインなどでTOEICをメインに英語を教える活動をしています。
現在2児の母で、バイリンガル育児にも取り組んでいます。毎日義実家で夕食を作るほど料理も好きで、1時間で何品作れるかタイムトライアルで挑戦したりしています。
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