英文法は不要ですか？！

皆さまこんにちは。
星名亜紀です。

 

今日のテーマは「英文法」について。

英語コーチをしていて、クライアント様によく聞かれるのが「中学のときやった英文法って本当は必要ないんですか？英語は耳から自然に学んだ方が良いと聞きました！」というご質問。

 

テレビや新聞、雑誌、そしてインターネットでは様々な情報が出回っていますよね。その情報量は１０年前と比べると４００〜５００倍になったと言われています。オススメの英語学習方法、テキスト、アプリなども本当にたくさんの情報があり、学習者の皆さんは「たくさんありすぎて結局どれが良いかわからなかった！」「オススメのテキストをすぐ買ってしまうけど、結局使いこなせず溜まってしまう一方・・・」ということもあるのではないでしょうか。

無料で学習できるスマホアプリやYoutube動画がたくさんあることがとてもありがたいことですが、残念なことに全ての人にとって万能のものというのはありません。「これもあれも！！」と手を出して手に負えなくなってしまわないよう、ご自身の得意不得意を見極め、ご自身が一番楽しいと思えるもの、ご自身が一番成長を感じられるものを選ぶことができると良いですよね。

私が英会話スクールの講師ではなく、英語コーチングをしたいと思ったのは、決まったカリキュラムではなく、コーチとして一人ひとりに合わせた学習方法、テキスト、目標設定をご提案できるから。そしてそれにより、最短ルートでの目標達成が可能になると思っているからです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、本題の「英文法」の必要性について。
こちらもあくまでの私の個人的な意見ということで参考にしていただければと思います。

 

「英文法の学習は必要か？」

 

私の答えは、スバリ「必要です！」

 

もちろんあなたの目指す目標によって、その必要度合いは異なると思います。「海外旅行に行った時に、現地のお店で買い物がしたい！」といった目標であれば、真剣に文法をやるよりも、会話表現をどんどん声に出して練習した方が早いかも知れません。しかし、TOEICのスコアアップを狙っている方、ビジネス英語を学び、プレゼンや交渉を行いたい方、おもてなし英語を学び、接客がしたい方、海外に留学したい方、そのような目標をお持ちであれば、やはり文法の基礎力はとても大切だと考えています。

 

大人になってから学ぶ方は特にです。もし、中学・高校生くらいであれば、まだ耳のリスニング力も高く、いきなり海外に行くことになっても生活の中で自然と身に付けることができるのかもしれません。
しかし、大人になってから、もう一度英語を学習しようとする場合には、文法力があるとないとでは、理解力は全然異なります。

私がカナダに留学して、最初に感じたこと。それは、「私の英語、全然通じないじゃん！！！」という焦り。それまで、文法と英文読解がメインで、スピーキングの練習はほぼしてこなかった私は、クラスの中で何も話せないことに大きなショックを受けました。

ところが、英語の基礎力があったため、そこからの成長が速かったのです。日本での学習は英単語や英文法を「知る」の段階でストップしていましたが、あとはそこから「使える」ようになるまで練習をするだけ。【知っている】から【使える】へのシフト。

これは毎日のホームステイ先のお母さんと一緒に楽しくお話をしたり、学校のアクティビティに参加したりすることで自然と移行することができました。

 

同じように、日本から来ていた学生の中には中学英文法も全然わからない生徒も。その生徒も1年後にはなんとか話せるようになっていましたが、最初は全く意思疎通ができず本当に苦労しているようでした。

 

もし皆さんが、「日本の英語教育は間違っている」「英文法を一生懸命やっても話せるようにはならない」ということを聞き、今やっていることを否定されたような気分になっても心配しないでください。
あなたのやっていることは一つも無駄にはなっていないと思います。ただ、話せるようになるためには、今一生懸命溜め込んでいる知識をアウトプットする練習が必要なだけ。その知識を出し入れする練習をするだけです。これまで中学高校と少なくても６年間学習をされてきた方であれば、頭のどこかにその知識は眠っているはずです！

 

間違えることを恐れず、その知識を使う練習をしてみましょう。間違えたら、そこから学べば良いです。間違えることを恐れ、黙っているままでは、決して話せるようになりません。そして、せっかく学習してきた英単語や英文法は活かされることなく眠ったままです。

 

とは言いつつ、多くの方がここに壁を感じているのも事実。
英語の習得を飛躍的にアップさせるために必要なマインドについても、今後こちらのコラムの中でご紹介していきたいと思います。

 

さぁ、皆さん、目標に向かって一緒に頑張りましょう！！