おつぼね様と猛獣使い〜女社会で生きるtips〜

こんにちは。春日啓花です。

 

 

 

本日は客室乗務員時代のお話をしようと思います。

 

 

どこの会社にもいらっしゃる??こわーい存在?のおつぼね様。私が務めていた会社にももちろんいらっしゃいました。それも1人じゃありません。数え切れないほどにいらっしゃいます。

 

 

その方々とフライトすると、新人さんも中堅さんもポッキリと心を折られて帰ってくるような、そんな厳しいお方がたくさんいらっしゃいました。

 

 

私も新人の時、フライト中に、『なんでCAになったの?向いてないと思うけど?辞めたら?』と言われ、休憩時間にお手洗いに駆け込んで泣きました。泣くと『なんで泣くの?』とさらに怒られてしまうので、なんとかトイレで涙を止めようと必死でした。

 

 

フライトのメンバー表に

その方々のお名前を見つけた途端、胃、胃が・・・・痛くて・・・空港に着いた瞬間にもう帰りたいと思ってしまうほどでした。

 

 

 

そんな中、『猛獣使い』と呼ばれ、その方たちとも楽しくフライトして帰ってくる同期がおりました。私はその同期とキャラが似ているとも言われていたので、私もできるかも?彼女みたいにできたら仕事が楽しいかもしれないと思ったんです。そこで、私はその同期の事をよく観察し、そして、具体的に彼女がどうしているのかを知るために直接話を聞いたりして彼女のことを分析しました。

 

彼女からもらったヒントは、

・常にニコニコしている事

・私できます感を出さない事

・謙虚に振る舞う事

・ビクビクしない事

でした。

 

 

 

私はこのアドバイスに私らしさをプラスして取り組んでみました。私がプラスした私らしさとは、臆せずに自らどんどん話しかけると言う事です。時には「馴れ馴れしいわよ、あなた」と言われる事もありましたが、それもそんなに気にせず、「申し訳ありません。たくさんお話をしてたくさん学んで帰りたくて」とニコニコ、少しヘラヘラ。すると、だんだん、御局様のバリアも溶けてくるんです。不思議なんですが、本当にそうでした。よく考えてみると、御局様って結構孤独なんですよね、みんなにその存在が知られていて、”あの人は怖い””何をしても怒られる”というイメージがついてしまっているので必要以上には話しかけられる事がないんですよ。

 

 

もちろん、無駄に話しかけるだけではなくて

・なんでも確認

・挨拶は大きな声で

・注意を受けた時も、反省は見せつつ笑顔でいる、ふてくされない、必要以上にビクビクしない。言われた事はすぐに直す

 

 

さらに、大きなポイントとなるのは、

・その御局様の視界に入るか入らないかギリギリのところで、めちゃめちゃ働く

・少し相談事をして、距離を縮める。

 

 

 

厳しい方というのは、プロフェッショナルな方が多いので、自分と接していないときの仕事ぶりの方をよく見ていたりしますし、仕事の相談事をするとご自身の経験を含めたくさんお話してくれたりします。一緒に過ごす時間を増やすことこそ、仲良くなる近道です。

 

 

 

 

 

そのように取り組んだ結果、見事私も『猛獣使い認定』を受けることができました。非公式ではありますが、そう思ってもらえる事は自信にもつながりますし、苦しい御局様とのフライトを前向きにとらえる事ができるきっかけとなりました。

 

怒られたくないなとか、もっと仕事が楽しくなればいいなと思って始めた御局様攻略クエストですが、気づいたら、自分のスキルも伸びていました。

 

そして今現在も、あの時の耐性がついているのか?あの時の癖が抜けずに無意識で行動しているか?多少意地悪な人に出会っても、私にはへっちゃら、むしろ優しいなとすら感じる時もある程です。御局様たちに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

そして、あの頃の自分、頑張ってくれてありがとう。

 

 

 

 

 

このように、一見つらいことでも、努力して全力で取り組んでみたら、楽しみを見つけられることもありますし、将来的に自分自身が楽になる事もあります。

嫌だな・・・と思う事が起きた時、少しだけ発想を変えて、取り組み方を模索してみるのも解決手段の一つになるかもしれません。皆様の怖い先輩攻略の参考に、少しでもなれば嬉しいです。

 

 

 

 

ライタープロフィール

春日啓花
春日啓花
大学・オンラインなどでTOEICをメインに英語を教える活動をしています。

現在2児の母で、バイリンガル育児にも取り組んでいます。毎日義実家で夕食を作るほど料理も好きで、1時間で何品作れるかタイムトライアルで挑戦したりしています。