おさえておきたい!交換留学と私費留学の違い~高校留学編~Part1

みなさま、こんにちは。ライターSanaeです。

 

本日は、高校生の交換留学と私費留学の違いについて書いていきたいと思います。

長くなってしまいますので、Part1とPart2に分けて書かせていただきますね。

 

高校留学は大きく分けて、交換留学と私費留学の2種類があります。といっても、どんな違いがあるのか、具体的にはよくわかりませんよね?

 

私が高校生のときに経験したのは交換留学ですが、私もその特徴をあまり把握せずに出発してしまった一人です。

それが、まず、第一の失敗でした。なぜなら、実際に留学してから戸惑ったことがたくさんあったからです。

 

そこで、このコラムでは、高校留学に焦点を絞って、交換留学と私費留学、それぞれのメリットとデメリットを比較したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

交換留学

 

まず、交換留学とは、日本と諸外国の国際交流団体が、互いに留学生を送りあうシステムです。

期間は1学年なので、約10か月。現地の新学期に合わせて渡航します。

 

一つ目のメリットは出費を抑えられることです。

 

滞在はボランティアのホストファミリー宅で、基本的に無料です。留学中の授業料は免除されるため、10か月の留学にかかる代金はトータル100万~150万円ほどで済みます。(個人差あり)

 

私のように、お金持ちの家でないごく一般的な家庭でも、交換留学ならリーズナブルに一年留学できますよ!

 

また、文科省の定めにより、在籍する日本の学校の最大36単位まで認められるため、帰国後はもとの高校にそのまま復学できます。(ただし、学校長の判断で例外もあるため、事前に確認しておく必要があります。)

 

復学できるので、同学年の人と同じ年に卒業ができるのは、一見メリットのように思えますが、デメリットと表裏一体です。

 

覚悟しておかなければならないのは、帰国後に実感する日本での勉強の遅れです。日本の大学へ進学を希望するのであれば、大学受験対策にも遅れをとってしまっているため、一般的な入試を突破するのは大変です。

 

私も交換留学を終えて、帰国後は元の学校に戻れたのですが、日本の授業がさっぱりわからなくなっていました。一年間のブランクは大きすぎました。

 

帰国した夏に母校が行っていた夏休みの補講授業では、一学年下の生徒に混ざって受けました。また、進学校であったため、同級生は既に高校の履修範囲をほぼ終えて、大学受験に向けて猛勉強している時期だったので、肩身の狭い思いをしました。幸い、私は英語に力を入れている大学に推薦していただけたので、自分の進路に合わせた勉強をし、自分のペースで残りの高校生活を送れましたが・・・。

 

交換留学をされる場合には、帰国後の進路についてよく考える必要があると思いました。

 

また、デメリットですが、国を選ぶことはできても、地域や学校は選べないことです。

これはかなり重要なポイントです。

 

地域が選べないということは、交通の便が良い都会が良いのか、不便だが治安がよく自然豊かな郊外が良いのか、といった各人の希望は考慮されませんし、その土地がどんな気候なのかもわかりません。

 

また、学校に関しても、大規模な学校か小さな学校か、留学生の数や日本人の数がどの程度か、どんな特色のある学校かは、実際に選定されるまで何もわかりません。

 

私の場合も、学校とホームステイ先は団体側が選定しましたので、実際に現地に行くまで、どんな場所かほとんどわかりませんでした。

 

当時はインターネットという文明の利器は普及しておらず、限られた情報しかなかったからです。

今は、クリック一つで何でも検索できる時代ですので、そんなことはないかと思いますが、交換留学で行く方は、学校が選定された後、渡航前に可能な限り下調べをしてから出発することをお勧めします。

そうすれば、「こんなはずではなかった!」という事態を減らせると思います。

 

交換留学をしたい場合は、まずいろいろな団体の下調べをしてみてください。私が利用したのは、WYSという団体ですが、そのほかにもAFS、JFIE、EILなどの団体があります。また、留学全般を扱うエージェントでも交換留学プログラムを提供しているところもあります。

 

私費留学の特徴については、Part2で述べますので、よろしければ読み進めてみてくださいね。