一年間の高校留学で得られるものとは?

みなさま、こんにちは。Sanaeです。

こちらのコラムでは、高校生の一年間の留学について書いてみたいと思います。

 

 

 

まず、一年間といっても、厳密にいうと10か月間くらいが主流です。

 

まず、一番気になる英語の上達度ですが、幼少期に行くのとは違い、英語力は期待するほど伸びません!

私も一年後にペラペラになって帰ってくるつもりでしたが・・・ペラペラとは程遠い遠い状態で帰国しました。

 

では、行く意味がないんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、高校生の時に、一人で、約一年間、異文化に身を置く。

その経験こそが、とても貴重な財産になると思います。

 

親元にいてはなかなか気づかなかったであろうありがたみや感謝の気持ちを心底感じたり、

苦労や挫折を若いうちに一人で体験しに行くという意義は大きいと思います。

誰にも頼らずに自分一人でとびこむ勇気
自ら準備して実行に移す行動力
多少のことではへこたれない忍耐力
自分の頭で解決し生き延びる人間力

・・・そんなサバイバル的な要素が必要となってくるのが、高校の交換留学だと思います。

 

日本にいたら、似通った価値観の中で、同じようなバックグラウンドの人と過ごすことが多いですよね。

 

決してそれが悪いというわけではないのですが、海外に出たら、価値観ががらりと変わったり、自分が普通と思っていることが普通ではなくなるという経験をしたり、新たな気づきや発見があります。未知の経験や挫折も味わいます。

 

それらの経験によって、どんな環境にも柔軟に対応できる力や、他者を認めたり多様性を受け入れることの重要性を学びます。

 

私も高校生のときに一年間の交換留学を体験しましたが、我ながら、よくこんなに色々なハプニングや失敗を経験したものだ・・・と思うほど、本当にいろいろありました。(それらについては、今後のコラムで書かせていただきますね。)

 

高校留学と言うのは、ある意味、とても過酷な試練が待ち受けているといっても過言ではありません。

 

なぜなら、中学1年生で初めて英語の学習を始めた場合、高1や高2では、英語力がまだまだ低いので、現地で実際に使われている生の英語はさっぱりわからない、自分の話す英語もあまり通じないレベルであることが多いからです。

 

そんな英語力のまま、ある日突然、現地の学校に放り込まれるわけです。

 

授業内容はほとんどききとれない、生徒の発言内容もわからない、先生の指示もわからない・・・それに加えて、自分の意見も十分に伝えられない。

 

日本の中学校で習う英語だけで留学すると、私のように本当に大変な思いをします。

 

また、小中学生ですと、まだまだ親や大人が守って十分なサポートをしてあげなくてはならない年齢だとみなされますが、高校生というのは、海外ではもうほぼ自立した人間とみなされるため、手厚いサポートを常に受け続けることはあまりありません。ですから、困ったときには自分から動かなくては、誰も相手にしてくれません。

 

最近では、幼稚園や小学校でも、英語のレッスンが積極的に導入されていますし、習い事で英語のレッスンを受けている子供たちも多いので、英語の下地が十分できたうえで留学できるのはとても良いことだと思います。

特に、2020年からは日本の教育制度が大きく変わり、英語に関していいますと、小学校でも英語が必須科目となりますから、より英語に慣れ親しむ環境が整っていくのは、歓迎すべきことですね。

 

親子で行く留学や、大学生や社会人になってから行く留学と比べると、高校生で単身留学するのは、大変なことも多いと思いますが、未来を担う若い方たちにはどんどんチャレンジしていただけたら良いなぁ、と思います。